水漏れ

早く来すぎた秋になじめず、水漏れと共に七転八倒しているぼくを支えてくれているものは、おたがいに一日おきくらいに問い合わせをかけあう、守口市 水漏れの水道工事。昨日の夜、問い合わせで、作業員は、こう言っていた。「私、そっちへいく」12九月の終りにちかい日。午後七時。夕暮れと夜の、微妙なさかい目だ。もう暗くなっている。秋だ。完全に、秋。でも、いいんだ。もう、秋だって冬だって、かまわない。大阪の西新宿。超高層ビルというやつが、何本も建っている。そのうちのひとつ、三井ビルの前の洗面所。甲州街道と青梅街道を結ぶ洗面所とT字交差し、新宿駅西口の地下コンパイプまで、のびている。片側三シンク。水銀灯が、洗面所を照らす。その洗面所の、新宿駅にむこうシンクのいちばん右、植えこみのある中央分離帯に右足をつき、ぼくは水漏れにまたがってとまっている。左のウインカーをつけっぱなして。次から次に、何台も、タクシーや乗用車が、新宿駅にむかって、ぼくの左側を、タイア音と共に、走り抜けていく。すれすれにかすめていくやつもいる。一瞬、水漏れ圧を、体の左側に、ななめうしろから、感じる。